サルコペニア - 安心安全, インプラント治療困難症例 と 骨造成 横浜市

サルコペニア

サルコペニア · 01日 11月 2020
 最近,噛みづらくなった.こんな小さな出来事が実はサルコペニア(筋肉量や筋力が低下して、転倒、骨折、死亡のリスクが高くなった状態)の入り口と言われています.でも噛みづらくなったと云っても,口の廻りの筋肉が弱くなって噛みづらいのか,歯が痛くて噛みづらいのか,入れ歯が合わなくて噛みづらいのか,それとも口内炎が出来て噛みづらいのか,その原因が多くてよく分かりませんね.そこでふくらはぎの周囲長を測ることによる簡便なサルコペニアの判定についての論文(Geriatrics & Gerontology International.2020年9月4日オンライン版:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/ggi.14025)がpublicationされましたのでご紹介します.結論としてとして著者らは、「ふくらはぎ周囲長は肥満や年齢に関係なく骨格筋量と正相関し、サルコペニア診断の簡便な代理マーカーとなり得る」としています.この研究の検討の対象者は,男性824人で平均年齢57±10歳,一方、女性412人で平均年齢52±9歳でした.このスクリーニングに最適なふくらはぎ周囲長のカットオフ値は、男性のDXA法(二重エネルギーX線吸収測定)による診断に対しては35.8cm(感度81.7%、特異度80.4%)、BIA(生体インピーダンス)法による診断に対しては35.4cm(感度91.2%、特異度83.5%)、女性では同順に33.5cm(感度84.9%、特異度72.4%)、32.7cm(感度81.5%、特異度83.6%)という値が算出されたそうです.最近食べ物をよくこぼす,噛めなくなったと思われる方,ふくらはぎ周囲長を測ってみられては如何ですか.
トップに戻る パソコン版で表示